忍者ブログ

ぶらた

字書きサイト 更新停止 →pixivへお引っ越しします。

entry_top_w.png
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

死して成就する呪いがあるという
それは生に執着する人間でなければ成立しない

なぜなら
魂の希薄な生などゴミでしかないから

だから
男が自分の命と引き換えに願う願いは
生きたいという思いと相反すればするほど強く強く硬く硬く鋭く鋭く
諸刃の刃となる


 

それはいつもとかわらないお茶会であるはずだった。
戦人がベアトリーチェに対して攻撃的な発言をするのだっていつもとかわらないこと。
けれど、いつもとは違いベアトリーチェはその言葉を無視することは出来なかった。

「俺は死んだってお前となんてキスしない」

何がベアトリーチェの琴線に触れたのかベアトリーチェ自身理解していないまま、いつものように玩具を壊した。

血と骨と肉と
元の原型も判断がつかないほどグチャグチャにしてしまうベアトリーチェ。
今回は綺麗すぎる壊れかただった。
口から一筋血が流れていなければ寝ているのと見間違うくらい毒々しい生首。
見開いた眼は死しても屈服しないという強い意志を感じさせる。

古の物語で同じようなものがあったことをベアトリーチェは思い出す。
しかし、同じようなものは同じではない。

「わらわは、愛してなどおらん」

見開いた眼差しを受けながらベアトリーチェは言葉とは裏腹にその唇に口付けた。

―ガリッ

おこるはずのない音。
口付けた瞬間、生首はベアトリーチェの無防備な舌を噛み切った。

ベアトリーチェは痛みよりも驚きで声が出せぬまま生首を引き離す。
生首はその唇を弧に描く。

酷く穏やかな笑顔。

ベアトリーチェが見たことのない顔。
それば
ベアトリーチェが見たかったもの。

生首が噛んだ舌は痺れはじめいまや身体さえ保てないほど魔女を蝕む。
ベアトリーチェは生首を抱えたまま床に座り込む。

生首は目を閉じていた。

ベアトリーチェは掠れゆく視界をそれでも生首にあわせる。
助けを呼ぶことも、緩やかに迫りくる死に抗うこともしない。

目を開けて。

生き返らせることができるはずの自分の魔力が、いまや枯渇していることを魔女は悟る。
二度と元には戻らない。

壊れたものは壊れたまま。

二度目がないのであれば・・・もう会えない。

魔女は生首にキスをする。

 

-FIN-

拍手[0回]

PR
entry_bottom_w.png
plugin_top_w.png
カレンダー
05 2026/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
花丸 こは
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1984/08/07
職業:
サービス業
趣味:
映画
自己紹介:
物置き。
みかんの作品がちらほら。
お引っ越ししたら完成させるつもりさ。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
カウンター
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
バーコード
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
コガネモチ
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
コガネモチ
plugin_bottom_w.png
Copyright ぶらた by 花丸 こは All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ
忍者ブログ [PR]