ぶらた
字書きサイト 更新停止 →pixivへお引っ越しします。
からまった視線に透けて見えた過去。
お互いの瞳に映る顔。
「「あ・・・」」
声だけでなく吐息すらはもる。
“コレハダレ”
二重に映る映像の中で幸せそうに微笑む幼子。
“コレハ・・・・・・”
___ダァァァァァァァン
視界が朱で染まる。
肩を撃たれ、ゆっくりと倒れる彼女。
彼女は―――リン
双子の姉
せき止められていた記憶が濁流のように溢れ出す。
彼女を撃ったのは上官。
否、上官であると思わせていた男。
そして男の隣には白衣を纏った女。
彼らは俺たち姉弟を使って愚かな実験を繰り返すためだけに記憶も感情も肉親も全て奪った。
さらに
姉さえも奪うつもりか!?
彼らによって狂わされたこの心は高ぶった感情を映し出すことなく
傍らに落ちていたリンの刀を拾い上げ
その肉体を正確に使用して上官であった男の眉間に刃を絶てた。
___ドサッッッ
物言わぬ躯となった男を見ても白衣の女は一ミリも表情を動かさず、口を開く。
「どうやって記憶を取り戻した?」
「・・・・・・」
白衣の女は沈黙に表情を変えた。
「ソレは時期に死ぬぞ。殺したくないなら答えろ、レン」
白衣の女は楽しそうに嘲笑する。
自分の言葉に隠しきれぬ動揺を浮かべた実験体の反応。
お前たちはしょせんからくり人形。
手の中の冷たくなる体温に心は揺れる。
奪い返せるはずだった。
だけど、このままじゃリンは死んでしまう。
強く強く抱きしめたリンの身体。
その身体はレンの懐から拳銃を取出し正確に白衣の女の眉間に弾丸を埋め込んだ。
___ドサッッッ
白衣の女は醜い嘲笑を浮かべたまま倒れた。
「リン・・・?」
「大丈夫。私たちはからくり人形じゃない」
リンは未だに血を流す自分の胸の傷を見つめ眉をしかめる。
「けっこう出ちゃってるね」
「けっこうってもんじゃないよ。リンどうすんのさ?」
あわてるレンとは裏腹にリンは冷静に答える。
「うーん。これくらいまでならなんとかOKだよ」
「どこがだよ」
リンの言葉にとうとうレンは表情を怒りに染める。
その顔をリンは嬉しそうに見つめる。
「お姉ちゃんにまかせなさい。よし、レン君行くぞ」
「はいはい」
半ば投げやりの返答を返すレン。
その光景は数刻前まで死闘を演じていた二人からは想像さえできないものであった。
二人の目にはお互いしか映っておらず、両者とも自分が殺めたものの顔さえすでに忘れ去っていた。
二人は夜道を仲睦まじく歩き出す。
そしてその痕跡はこの夜を境に表舞台からひっそりと消えた。
お互いの瞳に映る顔。
「「あ・・・」」
声だけでなく吐息すらはもる。
“コレハダレ”
二重に映る映像の中で幸せそうに微笑む幼子。
“コレハ・・・・・・”
___ダァァァァァァァン
視界が朱で染まる。
肩を撃たれ、ゆっくりと倒れる彼女。
彼女は―――リン
双子の姉
せき止められていた記憶が濁流のように溢れ出す。
彼女を撃ったのは上官。
否、上官であると思わせていた男。
そして男の隣には白衣を纏った女。
彼らは俺たち姉弟を使って愚かな実験を繰り返すためだけに記憶も感情も肉親も全て奪った。
さらに
姉さえも奪うつもりか!?
彼らによって狂わされたこの心は高ぶった感情を映し出すことなく
傍らに落ちていたリンの刀を拾い上げ
その肉体を正確に使用して上官であった男の眉間に刃を絶てた。
___ドサッッッ
物言わぬ躯となった男を見ても白衣の女は一ミリも表情を動かさず、口を開く。
「どうやって記憶を取り戻した?」
「・・・・・・」
白衣の女は沈黙に表情を変えた。
「ソレは時期に死ぬぞ。殺したくないなら答えろ、レン」
白衣の女は楽しそうに嘲笑する。
自分の言葉に隠しきれぬ動揺を浮かべた実験体の反応。
お前たちはしょせんからくり人形。
手の中の冷たくなる体温に心は揺れる。
奪い返せるはずだった。
だけど、このままじゃリンは死んでしまう。
強く強く抱きしめたリンの身体。
その身体はレンの懐から拳銃を取出し正確に白衣の女の眉間に弾丸を埋め込んだ。
___ドサッッッ
白衣の女は醜い嘲笑を浮かべたまま倒れた。
「リン・・・?」
「大丈夫。私たちはからくり人形じゃない」
リンは未だに血を流す自分の胸の傷を見つめ眉をしかめる。
「けっこう出ちゃってるね」
「けっこうってもんじゃないよ。リンどうすんのさ?」
あわてるレンとは裏腹にリンは冷静に答える。
「うーん。これくらいまでならなんとかOKだよ」
「どこがだよ」
リンの言葉にとうとうレンは表情を怒りに染める。
その顔をリンは嬉しそうに見つめる。
「お姉ちゃんにまかせなさい。よし、レン君行くぞ」
「はいはい」
半ば投げやりの返答を返すレン。
その光景は数刻前まで死闘を演じていた二人からは想像さえできないものであった。
二人の目にはお互いしか映っておらず、両者とも自分が殺めたものの顔さえすでに忘れ去っていた。
二人は夜道を仲睦まじく歩き出す。
そしてその痕跡はこの夜を境に表舞台からひっそりと消えた。
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