ぶらた
字書きサイト 更新停止 →pixivへお引っ越しします。
「墓石を作りたいのですが」
ここらでは見ない顔であったが、ここいらではよく見る表情だった。
なにもかも知ったうえで買いに来る客。
あぁ、こんなに若いのに気の毒なこって・・・
「難しいですかね」
柔らかい笑顔だった。
あきらめて乾ききった魂がそれでも見せる幻想だろうな・・・
「いや、切り出した石なら簡単だ」
青年の言葉に男は事務的に返答する。
「本当ですか、たすかります」
その言葉の通り、タスケラレルなら良いのにな。若いの―自殺者―
依頼人の望むままに仕事をこなす男には青年にかける言葉がない。
言葉があったとしても青年には決して伝わらない。
だから、男は言葉を飲みこむ。
飲み込んだ言葉が男をむしばむその日まで。
ここらでは見ない顔であったが、ここいらではよく見る表情だった。
なにもかも知ったうえで買いに来る客。
あぁ、こんなに若いのに気の毒なこって・・・
「難しいですかね」
柔らかい笑顔だった。
あきらめて乾ききった魂がそれでも見せる幻想だろうな・・・
「いや、切り出した石なら簡単だ」
青年の言葉に男は事務的に返答する。
「本当ですか、たすかります」
その言葉の通り、タスケラレルなら良いのにな。若いの―自殺者―
依頼人の望むままに仕事をこなす男には青年にかける言葉がない。
言葉があったとしても青年には決して伝わらない。
だから、男は言葉を飲みこむ。
飲み込んだ言葉が男をむしばむその日まで。
PR
この記事にコメントする


